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日本の国内ビジネス部門のさらなる成長に貢献し、世界の中で日本のプレゼンスを向上させたい | 武田薬品

JOBUコマーシャルエクセレンス部長 衛藤雄一

日本の国内ビジネス部門のさらなる成長に貢献し、世界の中で日本のプレゼンスを向上させたい

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2024年9月11日

私は、小学校6年生までの幼少期をアメリカ・イギリス・タイといった海外で過ごし、周囲では日本人がほとんどいない環境で育ちました。日本人としての誇りを感じることができる機会が少ないことを残念に思い、自分の起源である日本人らしさとは何かということにずっと興味を持ち続けていました。そこで、日本に帰国したあとは、日本の公立中学校に進学、高校も大学も日本の学校で、様々な日本文化に触れたりしながら、常に日本人として認められたいという一心で過ごしていました。いま、世界の中の日本を意識し、日本のために何か貢献したいという想いが強いことも、このような背景から来るものなのかもしれません。

大学ではマーケティングを専攻し、私はヘルスケア業界のコンサルティング業務を行う外資系企業でキャリアをスタートさせました。そこでは、国内の製薬企業や日本での市場拡大を狙う外資系製薬企業に対して、市場データや分析結果からの洞察(インサイト)を提供し、戦略策定等の提案を行っていました。2013年、いよいよ本格的にグローバル化へと舵を切ったタケダが、グローバルのマーケティング部門を設立するタイミングでカスタマーインサイト部門が日本を拠点に設立されました。カスタマーインサイトの専門を持つ自身の経歴と、外資系企業でさらに磨いた英語力も強みになると考え入社を決めました。

タケダの魅力は、自己の変革・成長が実現できる環境だと考えています。私のキャリア形成の根底には「グローバルにおける日本のプレゼンスを高める、世界のどこにいても活躍できる人材になる」、という個人的な使命にも似た強い思いがあります。代々海外に携わることの多い家系であった影響で、家庭内でも「世界の中での日本」という観点での会話が日常的に交わされていました。また、海外生活をしていた幼少期はJapan as No.1の時代で、自分が日本人であることを小さいながらも誇らしく感じていたことを覚えています。

「グローバル化を目指す日本企業に貢献したい」と考えていた自分にとって、タケダはまさにチャレンジし甲斐のある会社であり、また、変化を恐れず先取りし、常に医薬品業界をリードし続けている点もタケダで働く醍醐味のひとつだと感じました。

多様性の価値を最大化するタケダの組織風土


国内で3年間、主にグローバル品目のコマーシャル評価、また事業予測などプロジェクトマネジメントオフィスとして部門横断的な業務の経験を積んだ後、スイス(チューリッヒ)に出向しました。そして、さらなる成長を目指し、インサイトの本場であるアメリカで自身の価値を発揮できるか試したいと考え、2018年にタケダのアメリカ支社(ボストン)に転籍しました。

海外では、日本人であることで特別視されることはありません。現地の人と同じ土俵、そして母国語ではない言語でビジネスを行うことに加え、「そこで仕事をしている理由」が求められます。チューリッヒ、ボストン勤務時代を振り返ると、さまざまな専門性を持つ多様な仲間たちに囲まれながら、インサイトの専門家として自分自身の価値を発揮するために、毎日懸命に仕事に取り組んでいたことを思い出します。優秀な従業員がたくさんいる中で活躍するためには、自身の強み・専門性を磨き、自身が発揮できる明確な価値を追求することであるということをタケダで学ぶことができました。多様な人材が求められる現代において、考え方の多様性を大切にし、多様性の価値を最大化しようという組織風土がタケダにはあると考えています。

アメリカでグローバル新製品の発売や企業統合の事業性評価などに携わったあと日本に戻り、消化器疾患領域のマーケティング部長として新製品の発売を担当しました。その後、今度は、これまで自分がマーケッターとして立案してきた施策を、実際に実行する側で経験を積もうと、北海道地域のMRを統括する責任者になりました。そして、現在、私は日本オンコロジー事業部のコマーシャルエクセレンス部ヘッドとして、タケダの革新的な薬剤や医療情報を医療関係者や患者さんに効果的に提供するための施策を立て、さらに、MRがこれらの施策を理解し、効果的に実行できるよう支援しています。多様な専門知識を持つ人材を集め、データに基づいたプロセスや革新的なアプローチを活用して目標を達成する、業界屈指の実行力を持った組織を目指しています。

どんな環境でも自分の価値を発揮し、 “自分の人生のCEOになる”


ピープルマネジャーとしては、部門の役割、メンバーの役割を明確にすることで、自分のパーパス(働く理由)をメンバー1人ひとりにしっかりと持ってもらえるように努めています。私は、タケダが大変革を迎える時期に入社し、会社の変化を肌身で感じてきました。将来の見通しが不透明であり、環境が急速に変化している中で、変わることへのアレルギーを持つ人は多いと思います。このような環境の中で重要な能力は、変化を受け入れて適応し、専門性や強みを伸ばして、自分が任せられた仕事を常に最高のパフォーマンスでやり遂げることです。日本でもグローバルでも、大多数の中で、「あなたは何ができるのか?」という問いに明確に答えることができるよう、与えられた役割を全力で取り組み、人の記憶に残る仕事をしようと尽力してきました。自分自身の経験から、メンバーには、“自分の人生のCEOになる”という気持ちで、タケダだけで通用する人材を目指すだけでなく、世の中で通用する自分の価値やスキルを身に着け、周りから求められるような人材になってほしいと思っています。

私自身、幼少期より始まり、タケダに入社した今でも、常にコミュニティに対してマイノリティ(少数派)側で業務を行ってきたからこそ、価値創出の重要性にフォーカスできたのだと感じています。

日本は独特の医療制度を持ち欧米とは異なるコストのかかり方もするため、投資市場として縮小傾向にあると言われていますが、そのような厳しい市場のなかでも日本発祥のタケダは、日本の患者さんのために革新的な薬剤を届けることに大きな使命感を持っています。自分も日本人であることを誇りに、日本の国内ビジネス部門のさらなる成長に貢献し、世界の中で日本のプレゼンスを向上させたいと考えています。磨き上げた専門性や強みを自分自身の価値として発揮するチャンスがタケダにはあります。このような環境で挑戦してみたいという方、是非タケダの門戸を叩いてみてください。

プロフィール


衛藤雄一

コマーシャルエクセレンス部長

製薬・医療機器業界を対象としたマーケティングリサーチ会社でキャリアを積んだ後、顧客や市場の分析を担うカスタマーインサイトの専門家として2013年にタケダに中途入社。当時のグローバル・マーケティング部に所属し、循環器・代謝内分泌疾患や中枢神経疾患領域におけるグローバル製品の売上予測構築、早期開発品目の事業性評価などを実施。並行して、CEO/CFOに直接レポートし、長期売上予測のプロジェクトマネジメントを担当。2017年に、同部スイス(チューリッヒ)に出向、翌年にはアメリカのボストンにて、消化器疾患領域の事業性評価、また旧シャイア社の統合においてタケダ側の事業分析を担当。2020年に日本に帰国後、消化器疾患領域のマーケティング部長において新薬の国内上市に尽力。2022年には、北海道エリアの地域統括責任者を担い、2023年から現職、日本オンコロジー事業部のコマーシャルエクセレンス部ヘッドとして組織を牽引。